家の換気を考えたことありますか?

2020.07.28

5月14日(木)、この日から本格的に事務所の災害復旧工事に入りました。

今回台風19号で私たちが経験したことは、これから住宅を新築する方だけでなく、リフォームを考えている方、特別何も考えていない方にもいつかお役に立つと思います。

今まで家を建てた施工業者やお施主様が、換気についてどれだけ感心をもっているかというと、2020年の今でも残念ながらそれほど多くないように思えるのです。
実は、30年ほど前の私たちは換気のことなど全く考えていませんでした。
シックハウス問題が起こり、建築基準法が改正され換気設備が強制的に取り入れられたのです。
それでも、「建築基準法で決まっているから換気扇を付けておくけど、寒かったら止めてもらっていいから」なんて、聞こえてきたりもしました。

私達が「タイガハウス」を手掛けるようになってから換気のことをしっかり勉強し、知るようになりました。
「タイガハウス」は通気と換気が命となります。とても重要な要素です。
今回その「タイガハウス」が床上浸水、半壊の判定を受けました。

水害後半年もたってからやっと自宅の壁を剥ぐことができました。
間仕切りの壁を剥いでみると、
黒、白、赤とカラフルなカビの花が一面ビッシリでした。

その後3か月ほど経ってから壊した24時間換気されている家(事務所)は、
水につかった痕跡がわずかに残っているだけで、カビなどどこにも見当たりません。 

自宅の状況を見ていたので当然カビだらけだろう、とみんなで思っていたので拍子抜けです。

こんなことなら事務所の壁を壊さなければよかったかな~、なんて大工さんたちと笑いましたが、両方の住宅を比べていったいどこが違うんだろう・・・とみんなで考えました。


どう考えてみても、地熱を取り入れるための床下と壁内部の空気循環と24時間強制換気しか思い当たらないのです。

我が家はRC造りの気密性の高い住宅です。しかし、35年も前の建物ですので、換気機能がお粗末です。
今回造りの違う気密性の高い家2件がたまたま水害に遭い、同じように壁を開いてみた時のあまりの違いように作り手として驚愕したのです。
そして家には換気がどれほど重要で必要であるのか改めて知ることになりました。

地中熱活用住宅を手掛けるタイガハウスにすれば、当然換気の重要性はわかっていたのですが、30年も前にはそんなこと考えもしませんでした。

今回の水害で何件か改修工事をさせて頂きました。
我が家もその中の1軒です。
水につかった壁内部に発生したカビは、おそらく壁の中の通気、そして各部屋の24時間換気ができていれば、発生していなかったと思われます。

気密性の高い住宅ばかりではありません。
何十年も前に建てられた住宅は、ほとんどが換気のことについては触れられていないと思われます。
我が家は隙間が多いから換気の点では心配ない、と思っていても石油ストーブや石油ファンヒーター、ガスストーブなど各部屋で使用しているとかなりの水蒸気が家の中に潜んでいるものです。

まずはこの2枚の写真をご覧ください。建築のプロが驚愕した壁内部です。

上が換気のない住宅の壁内部です。見えるのは全てカビです。

下の写真は24時間換気され、壁の中で空気が循環している建物です。

換気があるのとないものの差が歴然としています。

すぐに自宅に6個の24時間換気「ダクトレス熱交換換気システム」を付け、ホッとしています。

長くなったので、このつづきはまた後日です。


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