台風19号、あの日を振り返りながら・・(2)

2020.10.15

2019年10月13日(日)台風9号の翌日
午後からやっと引いてきた水の中をかき分け、庭先の事務所に向かう。

まだ膝の高さ位まで水があることが分からず普段通りの気持ちで外に出るが、ズボンをたくし上げなければならないので私だけ自宅に残るが、なにから手を付けていいのか分からない。

お腹もすかないし、喉も乾かない。
夕べ停電の中、トイレに行きたくなったが、我が家は二階にはトイレがない。一晩中眠れないとトイレに頻繁にいきたくなるものなのですね。

あたりを見回すと、ごみ箱があります。孫のために買っておいたオムツがあります。
ゴミ箱の中にビニール袋を入れ新聞紙をちぎりその中に入れ、さらにおむつを割いて給水部分を上に向け、用を済ませました。(汗)
苦肉の策です、、災害には大人もオムツですね。

あまりこのようなことを人様に話たくは無いのですが、何かの参考になればと思います。
そんな一夜が明け、祈るような気持ちで事務所に向かいました。

水害にも平気な家は造れないものだろうか・・。


事務所の中から玄関入り口を撮る

二人で途方にくれている時、若い二人が笑顔で水中ポンプと雑巾をもって駆けつけてきてくれたのです。
チカラの抜けた私たちを尻目に、手際よく作業にとりかかってくれます。
近くのお客様ご夫婦です。

有難いことに水はいくらでも使え、ホースで家の中を洗いだし水の溜まっているとところは
水中ポンプ(これはお父様の形見だそうです)で、排水してくれます。
笑顔で掃除ができ、人のチカラのありがたさを噛みしめながら、その晩から暖かい事務所で寝泊まりすることになります。

いつ眠りについたのか全く分からないうちに、朝が来てしまいました。
ちなみに、事務所のトイレはその日のうちにメーカーさんが見に来てくれ、そのまま使用できました。
生きていると色々なことがありますが、このように人に助けられるから生きていけるのです。
優しさが心底身に染みた一日でした。

 

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