家づくりへの想い
信州の美しい自然と環境を考え、 エネルギー資源を最大限に生かした家づくりを目指しています。
美しい信州の環境は今
信州人は先祖代々、美しい自然の中にいて、
生まれた時から当たり前にその恩恵を受けて来ました。
信州の大自然の有りがたさに気付くのは、多分この土地を離れてからだと思います。
かく言う私も、子供の頃は山が美しいとか考えたこともなく、当たり前に冬は雪が降り氷が張り、
スキーやスケート遊びを山や田んぼでしていました。
東京に就職してみて初めて気がつきました。
どこを見ても山が無い、日の光があまりにも強く、空気も息苦しいと感じました。
こんな所で子供を育てるのはいやだ、と思い結婚を機に信州に帰って来ました。
今、信州の山奥に有る両親の実家に行ってみると
皆、山を降りて家は一かたまりの
廃家になっており、すでに実家の墓も移されていました。
子供の頃、涼しい風が吹いていたのに、今吸い込む風は何となく生ぬるく日陰に入っても涼しさが少し違う気がします。
アルプス連峰を見ても、例年に無く雪が少なく山々の白さが違って見えます。わずか30~40年の間に環境が少しづつ変化しているのを感じるのは、何となく怖いものです。
始めにローコスト住宅ありき!
バブルがはじけて、住宅の受注が思うように伸びなくなってきました。
このままではいけない、今までのように黙っていても仕事がくる時代は終わった・・・・と思いました。
それから、社員一丸となってこれからの住宅、家づくりを考え始めました。
結論として、今までの家づくりを根本から考え直し、コストを下げることを実現すれば、
お客様の層が広がり、若い方にも住宅が手に入りやすくなる。
今から、10数年前のことです。某メーカーのローコスト住宅のノウハウを寒冷地仕様に直し、
どのような施工をしたら、お客様の満足いく価格で企業としても利益が上げられるか。
又実際に作業をする大工さん達に理解してもらい効率良く仕事をしてもらったら、
どの位コストが落ちるのか、色々施工方法も変えてみました。
目から鱗のメーターモジュール
忙しい時は、気がつかないものです。
いかにコストを落とすか、追及していく中で気づいた大事なこと・・・・それは、廃材です。
建築廃材、これがコストを上げている、もっとも大きな要因だったのです。
(詳しくは、時間がかかりますので、「家づくり、知らなかったで損をする」を読んで下さい。)
従来の尺モジュールからメーターモジュール仕様にすることによって、1割の壁の面積が増え、
価格はそのまま、更にその処分費がかからない。
このようにして、細かくチェックしていく中で、今までのやり方がいかに無駄なことが多かったか、
思い知ったのです。
私達のつくるローコスト住宅は「低価格だからよけいに良い家」をモットーに取り組みました。
当時まだローコスト住宅などなかった時代でしたので、目新しさも手伝ってか、
若い方から年配の方まで、幅広い層の方々から支持されました。
同業者からは、そんな値段でやって行けるのかい!?
と面と向かって言われました。
その時代には、考えられなかった坪単価、25.8万円だったからです。
私の家づくりはもったいないと思った事から再始動
家が完成するまでには多くの資材を必要とします。
その資材からは、多くの廃材が出ます。
廃材を処分すれば、余分な費用が掛かります。
焼却すれば、空気も汚れます。どれもこれも、もったいないことばかりです。
今住んでいる家は、家族の歴史そのものです。
今まで住んでいた家を取り壊す時、涙を流すお年寄りもおります。
出来るだけ今の家を壊さず、新しくしたい所は手を加え、そのままにしておきたい所はそのままに、
間取りを替えたり、部屋を増やしたり、どんな希望があるのか何度でも話を聞いてお施主様の希望通りに今の住まいを使いやすくすればいい。
自分のやりたい工法をだれにも束縛されずやってみたい!
家づくりは難しい程やりがいがあります。
古い家は壊してみなければ解らない事があります。
それをこなして行く事こそ、わたしの生甲斐、まさに建築家冥利に尽きるというものです。
自分の会社を持ちたい! と強く思いました。
独立して外断熱の高気密・高断熱住宅へ
平成11年暮れ。27年間勤めた会社を辞めて翌12年3月1人で(有)大賀を設立しました。
ローコスト住宅だけではもの足りず、コストを抑えた高気密住宅をやりたい一心でした。高気密・高断熱住宅は、寒い信州にぴったりの冬暖かい家だからです。
しかし、ここで問題が発生しました。
高気密住宅には、大きな欠点があることに気がつきました。
私の家はコンクリートづくりの内断熱、完全な高気密住宅です。
確かに冷暖房をあまりしなくても、夏は閉め切っておけばそれだけで涼しいし
冬は人の家より暖かい・・・・・しかし、結露がひどいのです。
押入れ等に黒カビが発生してきました。
高気密・高断熱住宅には強制換気がなければ、どんなにっしかりした家も
長くもたないという事が解りました。
目に見えている結露はまだしも、一番恐ろしいのは見えない所に発生した結露です。
内断熱だと断熱材と外壁の中に挟まれた構造材が結露により長い間に腐ってくる
ということなのです。
当時は内断熱が主流でしたが、外断熱の高気密・高暖断熱住宅に強制換気を取り入れ、その換気を熱交換して家中まわしてやることで
押し入れからトイレ脱衣場、すべてに暖気をくまなく循環すれば、熱源も1ヶ所か大きい家でも2ヶ所もあれば十分な計算になります。
今までそれぞれの部屋を温めていたストーブはいらなくなり、熱交換機1台で家中温度差のない住まいになれば、これこそ人にも自然にもやさしい家になる。
早速、古い家に住んでいると言う友人に話を持ちかけてみました。
家族会議を開いてもらい、おばあちゃんにも納得してもらいました。
大賀のつくる、外断熱の高気密・高断熱・熱交換換気暖房システムのタイガハウスに、
ソーラー発電を取り入れたオール電化住宅
タイガハウス第一号の誕生です。
それは、おばあちゃんと娘さんのようです。冬、薄着でいられることと、お風呂に入る時も寒くない、夜中にトイレに起きても寒くて震えることもないからだそうです。
廊下は、素足でも冷たくないので、夜中に起きても寒くない訳です。
朝一番に起きるお母さんは、家の中が冷えきっていないので、蒲団の中でグズグズすることが無くなったそうです。
築10年位になりますが今伺っても、大切にきれいにお住まい下さっていて、とても嬉しく思いす。
自分が建てた家が、いつまでも大切にされているのは、本当に有難いものです。
私の子供のようなものですから。
外断熱の高気密・高断熱住宅に丸ごとリフォーム
お家を壊す時、おばあちゃんが切ないだろうと、しばらく親戚にお願いしていた、との話を聞いて
やはり、壊して建て替えすればいい、というものではないと思いました。
たまたま、どうしても壊さなければならない場合もありますができるだけ壊さず丸ごと
リフォームすれば、多くの廃材の処分もそれによるCO2の排出量も少なく
何よりもその費用の面で一番助かる訳です。
ざっと計算してみると、新築した場合の半分位の費用で何とかなりそうです。
新聞広告で、オーナー募集をしたところ、建築の事にも詳しい方が、
タイガハウスの原理をよく理解してくれ(何度も何度もお話させて頂きましたが)
住みながら丸ごとリフォームをやってくれる事になりました。
生活しながら工事をさせて頂く訳ですから、現場見学会はできませんでしたが、そのお宅は南側の
日当たりが悪いため、寒いから暖かくしたい事と、2階に一部屋増築したいとのことでした。
仕事の手順としては、はじめに2階から完成させていきます。
仕事の流れから、ある程度になったら2階に仮設の台所を造り、2階に移動してもらいます。
それから1階部分に手を付けます。
住みながらですから、毎日大変だろうと思いますが、そのお陰でお施主さまと、私達、多くの協力業者が色々質問したり、日常の他愛もない話をしたりすることができました。
実はこれが大事なことなんですよね。
家を設計する時、無駄と思われる空間が後になってゆとりの空間となることがあります。
お施主さまとの無駄話もそれと同じ事なのです。
気持ちが通じれば、更に良い家になります。
このお宅は、灯油のボイラー1台で、家中暖かく暮らしております。
これからの住宅 究極のエコ住宅はどうすれば・・・
アメリカから世界中に広がった大恐慌、化石燃料の高騰、地球環境の激変に依る
各国のCO2削減問題、景気低迷に依るリストラ・・・・・・
どれをとっても困りますが、ガソリンや灯油の値上がりは毎日の事ですので深刻です。
化石燃料には、限りがあります。
ガソリンの代替え品として、いろいろな穀類が使われるようになって来ましたが、
その為に又新たな問題も起こってきます。
今や世界中のCO2削減率がどこまで達成されるか、このままでは地球上から消えてしまう
国も出てくるという程の深刻な問題なのです。
タイガハウスも、もっともっと化石燃料を使わないようにしなくてはいけないと考えました。
何がいいのか毎日考え、色々な情報を見たり、セミナーに参加したりしました。
地球をできるだけ汚さない、化石燃料を極力使わない、長く住んで頂けて少しでも安く。
タイガハウスの熱源をなんにしたらいいのか・・・・・・
地中熱活用住宅との出逢い
そんな中で知ったのが、地面の熱を使った家がある、という事。
地面の中には、一年中安定した太陽の熱が蓄えられている。
地域により、多少の差は有るにしても、天候に左右されることなくその熱を利用することができる。
そして地熱はタダ、雨が降っても風が吹いても使えます。
早速、一年で一番寒いと思われる時期に、東京の見学会場に行って来ました。
室内は、暖房無しで担当者が一人おり、その時の外気は2度で室温は17度でした。
地下5メートルの所では、地中熱は安定していて温暖地、寒冷地の差はあるにしても
15度~18度あるとのことです。
15度と言えば、長野県北部ですと春の気温です。
朝、起きた時に15度もあれば、あったかいなーと感じます。
夏は18度ですと、とても涼しいと感ずるはずです。
井戸水が夏冷たく、冬暖かく感ずるのと同じことです。
松代大本営の中は夏とても涼しいです。これも同じ事です。
地面は太陽の熱をジワジワと約半年かけて蓄えていくのだそうです。
帰りの新幹線の中で、ワクワクしました。
自分が探していたものに、やっとめぐり会えた。究極のエコとはこれなんだ・・・・
この地熱を使えば、原油の先細りも灯油の値上がりも気にすることはなくなる。
そして、地球温暖化防止に少しだけでも役に立つ。
更に、地熱活用住宅を丸ごとリフォームすれば・・・それにソーラー発電を加えれば・・・・
これこそ究極のエコ住宅です。
しかし、気になるのがその設備費用です。地熱活用には、いくつかの方法があり
その原理や施工方法に無理があったり、高価すぎるものもあります。
また、地熱活用と言ってもただの高気密住宅のような建物もありました。
取り入れるときは大変かも知れませんが、勉強してその原理をよく理解して頂きたいと思います。
私の「信州をきれいなままで」と、「もったいない」と
「高断熱・高気密の家」の想い全てがここでつながった気がします。
人生の集大成の家、地中熱活用住宅・・・そして丸ごと地中熱活用住宅にリフォーム・・・
残念なことに、地中熱活用住宅を取り入れて一年と少し、まだお客様には恵まれておりませんが、今は地中熱とはどういうものなのかを多くの皆様に知っていただく時期だと思っております。
しかし、やがてこの究極のエコハウス地中熱活用住宅が多くの方々に支持される時が、必ず来ると信じております。
この美しい信州の自然を次の世代に残して行くためにも、やがてこのような住宅が主流になっていかなければいけないのだと強く思います。
会社を創って早いもので今期で10年になります。
建設の仕事をするようになって40年以上になります。
エコ住宅に関心を持つようになってからシックハウスの勉強もし、それに伴ってシロアリ消毒は炭から作ったヘルスコ・キュアーという人体に悪影響の無いものを知り、高気密・高断熱住宅と言えば、業者の方から当社と同じ考えです、と詳しいパンフレットをお使い下さいと頂いたり、今日まで色々な方のお力を戴きました。
セミナーを開いて少しでも多くの人に知って頂くことしかできませんが、建築の事に関しては、誰にも負けない知識、技術と心意気は持っております。
これからも、更に勉強し究極のエコ住宅をもっと突き進めて行きたいと思っております。
ここまで長い話にお付き合い下さり本当に有難うございました。
建築の事で何か解らない事がありましたら、話はあまり上手くはありませんが、いつでも私の知っている限りの事をお答えしたいと思いますので、ご質問下さい。
それにより、営業するようなことは致しません。
ありがとうございました。
代表取締役 東方正道
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