残すか、壊すか。

2013.12.06

中古住宅購入時のリフォーム補助金の効果もあってか、ここ最近ではリフォーム・リノベーションのご依頼やご相談が以前より活発になってきている印象です。

「今までの家が寒かったので暖かいに家にしたい」

「両親と同居する事になったのでその為のリフォームを」

「中古住宅を購入したのでリフォームしたい」などなど。

単純に考えたらリフォームは、そこに有るものを使えるので家1軒建てる事を考えたらコストが少なくて済みますし、今では既存の家を高気密・高断熱の家に生れ変らせる事もできます。使えるモノは残して使えないモノだけを新しくするという流れは非常にいいだと思います。

ただ、それでもやっぱり、今後何十年とその家に住む事を考えれば、場合によっては建て替えた方が良い場合もあったりします。残すべきか、壊して建て直した方が良いのか、難しい判断です。

一口にリフォームと言っても色々なアプローチが有りますが、ある程度の規模の工事の場合、私達がまず重視する部分として耐震の問題があります。ある程度の震度の揺れには耐えうる基礎かどうかの判断。その次にスジカイや火打ちといった耐震金物等はちゃんと入っているか、ちゃんと機能しているか。

基礎の補強や金物の追加などと打つ手はありますが、その分、時間とコストが掛かってしまいます。このコストは考えておられないお客様がほとんどですし、実際、工事が始まって壊してみないと私達にも分からない部分だったりします。

スジカイ補強 火打ち金物追加 基礎補強 ベタ基礎打ち

また「あれを残す、これを残す」といったリフォーム・リノベーションの場合、建物の傾きや壁や床の不陸などは既存の基礎や柱や土台に掛かる部分が大きいので、ある程度の所までは直せますが、どうしても直しきれない部分も出てきます。

耐震補強や基礎補強に掛かるコストと、どうしても直せない部分(場合によっては柱や土台の交換など、どうしても直さなくてはいけないケースも出てきます)を考えると、そこまでして残す価値が有るかどうか。とはいえ、じゃあ、同じ予算で建て直すとなると、それまでと同じの大きさの家と言うわけにはいかなくなるかもしれません。

ただ、

「両親が建てた家だから、どうしても残したい」

「昔から住み慣れた家だから壊すのはイヤ」

なんて言われてしまうと、工務店魂に火が着く所もあるんですが(笑)

今後も更にリフォーム・リノベーションの需要は増えると思いますが、大規模リフォームや中古住宅ご購入後のリフォームをお考えの方は、そういった問題も有るんだとお考え頂けたらと思います。

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