「自然素材の家創り」と「シックハウス症候群」

2015.09.12

「自然素材の家づくり」と言われても、使われる材料全てが自然素材では有りません。その1

以前私の所に、シックハウス症候群をすでに発症してしまった

70才位の女性と息子さんが一緒に訪ねてこられました。

まずはその方のお話をお聞きください。

「3年程前、県内では大手の住宅会社さんにお願いして新築し家に越し

2年位したら、突然頭痛や吐き気めまいがして家には居られませんでした。

市内の病院へ行き診察をしたところ、最初は分らなかったのですが2、3病院を変え

最後に診て頂いたお医者さんに、シックハウス症候群と診断されました。」

「その後、新築したばかりの家をあきらめ売りに出し、築30年位の古い家を買って

ムクの床板や珪藻土を壁に使って家の改修工事をしました。」

「やっとこれで解放されると思った矢先、2,3日すると同じ現象が又現れ

家の中には居られなくなり、昼間は窓や戸は全て開放し生活をしていました。」

シックハウス症候群は一度発症しますと、一生治らないと言われている位いいやな病気です。

又、診察出来る病院も近くには余り有りませんので、県外へ月に1,2度通院しているそうです。

お話お聞きすると、すでに何件かの工務店さんやハウスメーカー

に行ってお話をしたそうですが、どこも断られ話に乗って下さらなかったようです。

この方のようにすでに発症してしまった人に、自然素材の材料を使って家づくりや

改修工事をしたとしても、ムクの床板でも、珪藻土の壁を使って仕上げをしても

使用材料によっては解消はされません。

一件この様な材料を使ってさえいれば、解消されそうな気はしますが、

実際には解消されていませんでした。

それから数日後に、家を訪問しさっそく見せて頂きました。

玄関ホール・ローカはムクの床板、壁は珪藻土の塗り壁で仕上がっていました。

ムクの床板はウレタン塗装がされており、壁の仕上げは以前の繊維壁の仕上げを落とし

下地処理のシーラーを塗り、上塗りに珪藻土で仕上げたそうです。

この材料選びがまずかったのです。

ムクの床板の場合はウレタンに限らずUVオイル等でも全ての塗装は、受け付けませんし

まして壁下地処理用のシーラーもダメ、上塗りの珪藻土も硬化させるために固化材が

含まれていますが、その固化材には合成樹脂が多く、やはり使用には気を付けたい。

すでに発症されてしまった方の場合、使える材料が限られてしまいますので、

特に材料選びには、十分注意を払い慎重な対応が求められます。

長野市を中心に東・北信地域で再生可能エネルギー・自然素材を使って省エネ改修等も行う

タイガハウス

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